咬筋に注射をすると、1ヶ月くらいで筋肉が萎縮し、俗に言うエラが小さくなります。
これが、まあよく言われる「ボトックスで小顔」の効果です。
ただ、ここで注意点としては、咬筋の膨らみが少なくなると、その分皮膚が弛むこともあり、エラが小さくなって小顔になっても若返るとは限りません。むしろ、エラが痩せると顔と首の境界が不明瞭になったり、顔が削げたりして、一見すると老けることもあります。
つまり、咬筋のボトックスに小顔効果はありますが、小顔=アンチエイジング(若々しい)とは言えません。
特に40代以上では慎重に適応を選び、予想される結果を十分説明する必要があると思います。
ただ、適応を選べば、その効果はドラマティックで感動的です。
また、私のように噛み締めすぎて奥歯の割れるタイプや顎関節症にも一定の効果があることが報告されています。
注意点としては咬筋群の中で咬筋の力が弱まるため、ガムや硬いものを噛みすぎると代償性に側頭筋が頑張りすぎて側頭部が痛くなることがあります。が、特に日常生活の食事に支障が出ることはありません。
またエラ張りの方には、咬筋の肥大でなく耳下腺の肥大の方もいらっしゃいます。
耳下腺の肥大にもボトックスの有効性は報告されていますが、唾液の減少の可能性もあるため、エラの発達が耳下腺によるのか咬筋によるのか、はたまた単なる骨格の問題なのか、過度な脂肪沈着なのか、ちゃんと診断が必要です。
【費用】
エラボトックス50単位5万円 80単位7万円
※施術費用は予告なく変更することがあります。
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西田美穂