BTC

レーザーはどんどん新機種が登場するので、色々な学会やらセミナーに行って知識をアップデートしないとどんどん情報から取り残されてしまいます。

9月に横浜で行われた日本美容外科学会総会で一番気になっていたレーザーの話が福岡でも聞けるとのことで、早速行ってまいりました。

内容はKTPレーザー(ロングパルスYAG)とピコレーザーについてでした。

KTPレーザーは波長の性質から特に赤みに対して効果的で、同じ赤を得意とするVbeamと比べると特に炎症性の赤みには良い効果を出せるようなので、ニキビの後の赤みや、顔面の血管拡張に悩む方に良い適応があるため、ぜひ今後取り入れたいレーザーの一つです。

ピコレーザーはQスイッチレーザーよりも短いパルス幅で、欧米では刺青の治療に多く用いられているようですが、日本では宮崎の中野俊二先生を中心にシミにも用いられ、炎症後色素沈着も少なく、大変よい成果を出されているようです。

今回のセミナーで講師をされた中野先生の

「今後数年で、中途半端なパルス幅のレーザーは衰退し、ピコとロングパルスが残るだろう」
というお言葉が大変印象的でした。

現在は、ピコレーザーはまだまだ広くは普及しておりませんが、今後はそうなるんだろうな、と中野先生の美しい症例を拝見して実感いたしました。