東京で開催された日本美容外科学会に参加してきました。
内容は多彩です。
「22世紀の美容医療」
「4社対抗ピコレーザー対決」
「美容医療の適正化」
「スペシャリストによる症例検討会 わたしならこうする」
「女性の薄毛とすそわきが」
「英語で発表してみよう」
なかでも、日本医大形成外科の小川令先生のご講演を大変、興味深く伺いました。
ケロイドを治療していて漠然と感じていたことをメカノバイオロジー理論と言う、細胞に負荷をかけた時の反応特性から明確に説明してくださり、目からウロコのようにスッキリいたしました。
今さらながら、医学は臨床と研究の両輪を揃えてこそより良い診療が出来るのだなあ、と深く考えさせられました。
また、ピコレーザーについてのシンポジウムも大変面白かったです。
ピコと言うのは太郎のことではなく、1兆分の1秒のことです。以前は美容医療では、ナノ秒(10億分の1)のパルス幅を持つレーザーが汎用されていました。
ピコレーザーの普及により、
⚫︎入れ墨の治療が少ない回数で効果的に行える
⚫︎シミ治療レーザー後の炎症後色素沈着(参考記事コチラ)の発生頻度を下げることができる
⚫︎今まで難しかった色素性疾患の治療ができる
などの可能性があります。
まだ、新しい技術で、日本全体に100台も無い機器(ナノ秒レーザーならこの1000倍?もっと?ある)ですが、今後ますます普及していくことでしょう。
さて、大寒波の襲来で福岡に帰れるかどうか心配ですが、今日は引き続き東京で日本抗加齢学会に参加しています。
福岡大学博多駅クリニック