京都で行われた国際美容外科学会(ISAPS)で、Presidential Dinner (会長招宴)の司会に急きょ抜擢されました。招待客は600名、場所は京都ですが、参加者のほとんどは外国人のため、進行はすべて英語という、絶体絶命の大ピンチ。
当日、広大な会場を見てボーゼン。
こんなの日本語でも司会したことなんてありません。
もともとは福岡大学形成外科の大慈弥教授と大変ご高名な女医さん(勿論、英語ペラペラ)が二人で司会を務められるようになっていたのですが、その先生が諸事情によりご辞退されたため、大慈弥教授から急きょご指名をいただきました。
先週の水曜日に教授から任命のご連絡をいただき、(直前ということもあり、他の代役を選定する時間は無く、断るという選択肢はありませんでした)そこからは軽くパニックでした。
まず、見寺絢子クリニックの患者さんと見寺絢子先生、スタッフにはご予約をご変更いただくなど、本当にご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
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送られてきた進行表によると、イベントは①舞妓ショー②鏡開き③サムライショーと多く、それを台本に起こすことから必要でしたが、日本語ですらどう司会進行して良いかわからず、まず教授秘書のMさんがたたき台を作ってくれました。
そのたたき台をもとに、英語がペラペラのプロの司会者である田添菜穗子さん(中高の同級生)に、泣きつきました。鏡開きをどう進行したらいいのか?なんて日本語ですらわからない私に、田添さんは優しくプロの技で具体的なセリフ(英語)ご指導くださいました。田添さん、本当にありがとう。
田添菜穗子さんホリプロプロフィール(コチラ)
ブログ「田添菜穂子の一期一会」(コチラ)
会場入りしてからも、「あとはこれとこれも言ってね」という指示追加の対応のため、今泉明子先生に英訳をお願いしたり、田中亜希子先生に翻訳アプリのオススメを教えていただいたりしました。
多くの外国の先生方と親交の深い 大原奈津恵先生にご紹介いただいたマシュー先生に、本番では私の英語を英語に翻訳してもらおうと(北九州弁を標準語に翻訳してもらう感じ)画策していましたが、主催者側から「あなたが頑張りなさい」と励まされ(ヘルプはダメとやんわり断られ)頭を抱えるの図。
本番では英語の助けがないとわかり、マシュー先生と杉野宏子先生、佐藤薫先生に、前日に英語のセリフの添削と特訓をしていただきました。
その甲斐あって、なんとか、無事に?英語の司会進行を務めることができました。
重要な部分は大慈弥教授が上品な英語で進行され、アトラクションは私の英語で強引に進めました。ドキドキしながら英語を使っていると、恩師である保阪教授と奥様や隣の席のアンドレ先生がニコニコしてOKを出してくださるので、少しずつ緊張も解けました。
うまくできていたのかどうか、テンパりすぎてよく分かりませんが、ご参加の日本人の先生からは少なくともその度胸と声の大きさを褒められました。
私程度の英語力で(だいたい中学生レベル)この大役を引き受けた(断る選択肢は無いにしても)勇気と図太さは、私も自分で自分に呆れます。
色々な皆様にご指導いただいたり、励ましていただいたりしたことで、なんとか務まったこの大役。皆様、本当にありがとうございました。
私は、まだ日本語の学術的な発表ですら不充分な状態ですから、まずは日本語で中身のある話をできるようになることが当面の課題です。いつかは、それを英語でも出来たらいいなと思っています。それには相当な努力が必要だと、今回、つくづく思い知らされました。
只今、帰路についています。午後からは博多駅クリニックでの仕事です。
体調が悪かった息子は母に任せきりでしたが、回復してきたようで、一安心。
昔は、自分一人で鼻息荒く頑張ってるつもりでしたが、ようやく最近、自分は皆様の支えのおかげで生きて働くことができる、と分かってきました。
こうしたピンチでは特に強くそれを実感させられます。
本当に皆さんに感謝です。