「私、もともと皮膚が薄いんです」
「私、すごく敏感肌なんです」
とかなり多くの女性が自己申告されます。
自称敏感肌の彼女たちの肌を見ると、確かに、薄く、赤くなりやすく、乾燥しやすく、ちょっとした刺激にも敏感な肌状態になっています。
マイクロスコープで拡大してみると、角質が正常な状態の方に見られる肌の肌理(キメ)皮溝がほとんどありません。
写真>マイクロスコープによる皮膚写真。三角形が肌理(キメ)。40代女性頬部、肌理中等度
この角質というのは本来皮膚の最外層で何層にも重なって外界の異物や刺激から皮膚を守る鎧のような働きをしています。
それが無い状態なのですから、ちょっとした刺激にも過敏に反応したり、水分を与えてもすぐに蒸発したり、いわゆる敏感肌になってしまいます。
そして、この角質がな
ないか?というと多くの方の場合、クレンジングや化粧、自己流スキンケアによって自分で破壊してしまっていることも多いようです。
化粧を熱心に落とさないと肌に悪いから、と念入りに洗浄すればするほど、皮膚に必要な成分まで壊してしまうこともあります。
また、最近はピーリングのやり過ぎ、フラクショナルレーザーのやり過ぎ、ゼオスキンの誤使用・長期継続使用、など、美容皮膚科に通っている患者さんの中にも「やりすぎ」てかえって問題
皮膚は、とてもデリケートな物。よく私は患者さんに「あなたの皮膚は桃より薄い」と申し上げます。
「桃はすこし押せば痛みます。すこし強く圧迫すれば黒くなったり、実と皮がズレたりします。皮膚が桃より繊細だ、と自覚していただき、どうか優しく皮膚を扱ってください。絶対にこすったり、叩いたり、自己流のマッサージはやめて下さい」
自称敏感肌の方は、まず
①洗いすぎてないか
②こすり過ぎてないか
と見直してみてください。この2点を気を付けるだけで、肌の赤みや乾燥が改善する方も多くいらっしゃいます。また、シミも薄くなるというオマケもついてきます。
角質が戻り、肌の正常な機能が回復すると、肌は外界からの刺激に強くなり、また修復能も増すからです。肌は本来とても賢いのです。
乾燥しているから保湿剤を足すと言う足し算ではなく、やり過ぎを引く引き算も重要だと思います。
(しかも、お金もかかりません)
何をつけてもトラブルがつづいている方のために保険診療、スキンケアアドバイスをするだけでなく、メディカルエステ、敏感肌用の基礎化粧品・ミネラルファンデーション(自費)などご用意しておりますので、ご相談ください。
西田美穂
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