
1990年代に流行った「シワとボトックスと私」という名曲を憶えていますか?
歌詞はウロ憶えですが・・・こんな感じでしたよね?
目尻のシワが増えても 3本までなら許すけど
4本目 気づいた朝 恐れて鏡を叩き割らないで
シワとボトックスと私 100歳まで綺麗でいるため
毎日磨いていたいから 時々ボトックスを打つのよ
100歳まで綺麗でいるため ボトックスは欠かせないわ
大地をはうような 歯ぎしりがひどいとあなたが言ったから 今日はエラボトックス記念日
あれ?違う?「サラダ記念日」と記憶が混ざったかしら。「部屋とボトックスと私」というタイトルだったような気もします。
さて、先日「口角を上げるのはボトックスではない」という記事を書いたものの、それではボトックスの魅力が伝わるどころか、ボトックスが不要と思われてしまうということに、ボトックスを打つ医者として猛烈に反省しました。
そこで、今日は「口角とボトックスと私」の事例をもとに、「どうしても下がってしまう口角にはボトックス」の重要性について述べます。
では、問題です。
43歳で大人の世界に揉まれて口角の下がった西田美穂は、44歳でなぜ口角が再び上がってきたのでしょうか?
開業して楽しいから、ではありませんよ。結構、大変です。あ、愚痴ってる場合じゃありません。
正解は、「自分の口角が、意識しなければ下がっていることに気づいたから」です。
昔は意識せずに上がっていた口角が、意識しないと上げられなくなっていることに気づくことが まず初めの一歩。
でも上げようとしても、うまく上がらないことを自覚したのが次の一歩。
口角下制筋(口角を下げるように働く筋肉)にボトックスを打ったのが、さらに一歩。
3歩進んで2歩下がる。人生はワンツーパンチです。(←分かる?余談ですが、学生時代にこの曲、日本舞踊の発表会で踊ったことあります。他の娘らは「藤娘」やら「春雨」なのに、なんであたし「365歩のマーチ」なのよ。)
ところで、2歩下がってる場合じゃありません。今は上がる話です。
口角を下げようとする力を緩めた上で、意識的に口角を上げようとしたら、ようやく上がるようになりました。
「口角を持ち上げるのはあなたです」と先日のブログ(こちら)に書きましたが、
今日は、
「口角を上げようとしても、どうしても下がってしまう口角にはボトックス」を追記します。
例えば、下の写真を見てください。口角を上げようとしてるのに、片方の口角が上げづらい方にはボトックスのサポートが有効です。
この方は、口角を下げようとする筋肉(口角下制筋、広頚筋)の強さが非対称で、向かって右側が下がってしまうため、ボトックスで筋肉のバランスを調整して口角が上がりやすくなるようにしました。
また、ボトックスのサポートは、非対称の方だけでなく、無意識の筋肉の「こわばり」や「過緊張」のある方にも有効です。
今、電車に乗ってたら周りを見回してください。スマホ見ながら、無意識に眉間にシワ寄せてるひと多いですよ。顎の梅干しもできてるでしょ。人ごとじゃありませんよ。
ほら、これ読んでるあなた、あなたですよ。
そのまま顔を上げて、窓に映る自分の顔を見て!
そのシワ、無意識だったでしょ?
年齢を重ねると、色々な筋肉が強張りますが、口周りでは 口角を下げる筋肉(口角下制筋)や、顎の梅干しを作る筋肉(おとがい筋)や首の筋肉(広頚筋)が無意識のうちに「緊張する=こわばる」ようになります。ボトックスは、その無意識の「こわばり」を緩めることが可能です。
ボトックスを打つと変な顔になりませんか?とよく聞かれますが、
そもそも、加齢のため、筋肉が常に「過緊張」「こわばり」がある状態の方が多いため、ボトックスを打つと、筋肉がほぐれて表情を作りやすくなる方も多いです。これを当院では「表情筋のゼロ補正」もしくは「BTXーTuning®︎」と呼んでいます。
加齢による無意識のこわばりは、口周りの筋肉と眉間に出やすく、ボトックスによる調律が有効です。
さて、
この筋肉の過緊張は、加齢により、骨が縮むことが大きな原因の一つです。骨粗鬆症という言葉を聞いたことがあると思いますが、四肢だけでなく、顔の骨も加齢で脆く小さくなっていくのです。その「骨が縮むこと」の補正にはヒアルロン酸注入治療が有効ですが・・・という話はまた次回の講釈で。
西田美穂
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