
大慈弥教授監修の「ヒアルロン酸注入治療安全マニュアル」が発売されました。
ヒアルロン酸の注入治療は、概ね安全で、効果的な大変良い治療ですが、ごくごく稀に重大な事故につながることがあります。
全ての医療において事故をゼロにすることはできませんが、我々医師は常にできる限りの安全に努める必要があります。
特に美容医療は人を幸せにするための医療ですから、「ただの一人も不幸にしてはならん!」の覚悟で、日々診療に臨んでいます。
このブログは患者さんも読まれると思いますので、誤解のないように書いておきますと、2018年11月7日現在、厚生労働省に承認されているヒアルロン酸製剤では、ここに書かれているような「失明」の重大事故は日本では起きていません。
ただし世界的には報告がゼロではなく、今後の注意を喚起する目的で書いたものですから、「ヒアルロン酸て危険なのね!」なんて思わないでくださいね。もちろん、私自身も重大事故を起こしたことはありません。
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福大博多駅クリニックレディースと、福大医局出身の牧野太郎先生、
そして、日本医科大学形成外科の野本俊一先生にも加わっていただきました。
野本先生、執筆&ご指導本当にありがとうございました。
眼科からは福大眼科の尾崎准教授、また法的な観点からのコメントは同級生でもある白川弁護士にご執筆いただきました。
白川敬裕先生のHPコチラ
丁寧にご指導、ご執筆いただき、本当に感謝です。
塩谷先生と古山先生の推薦文は、初めて読んだ時、うるうるしました。
失明事故については、英語の医学論文を読みまくって、最新知見をまとめました。
アラガン社のKさんには連日、文献のご提供をお願いしました。ありがとうございました。
球後注射の詳細な図解と動画もご覧いただけます。
大島眼科の先生方、戸畑総合病院眼科の羽出山先生、橋野さん、ありがとうございました。
今回の書籍に関わったメンバーとみんなでパチリ。
みんなで大慈弥教授のご指導のもと頑張りました。
皆にとって、本当に良い経験となりました。
途中、泣きそうになることや投げ出したくなることは何度もありましたが、形になると嬉しいですね。
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最後に、改めて、誤解のないように書いておくと、
ヒアルロン酸注入治療で事故が起きることは大変、まれです。
ヒアルロン酸注入治療は、ほとんどの場合、安全で、簡便で、効果的な良い治療です。
ただし、事故を起こす確率はゼロではないため、それを限りなくゼロに近づけるため
我々医師は いつも真摯に学び、常に患者さんの安全を考えて、慎重に治療をする必要があると思っています。
美容医療は人を幸せにする医療です。
だれ一人の不幸も出さないよう、日々謙虚に誠実に努めてまいりたいと思います。
西田美穂