こんばんは、ボトックスについて語るモードになっている院長です。この話、長くなるから、時間のある時に読んでください。ボトックスとは、シワ取り注射と思われていますが、そうではなく、シワを刻む原因となる筋肉の動きを少なくする注射です。

昨日、ボトックスを15年間、ちょこちょこ多部位に打ち続けている(こちら)と言いましたが、どこにどんな感じで打ってるかというと、こんな感じ⬇︎です。

スタッフには、この図はごちゃごちゃしていて伝わりにくい、と言われましたが、仕方ありません。「読みたいことを書けばいい」という本(こちら)に、私にとって都合の良いところだけ 影響を受けました。

ボトックスのことについて読みたいなと思っている、私が知りたいことを図にしたら上図のようになりました。

私みたいな人が読みたい、と思っているであろうことを以下に書きたいと思います。この話長くなりますから、読み進める前に、お手洗いはお済ませください。スマホをトイレに持って行って読むのはお勧めできません。衛生面で問題がありますし、落としたらすごい落ち込んで、この内容までトラウマにすり替わってしまいます。

さて、前置きが長くなりましたが、本題はもっと長いです。

私は、ボトックスが大好きですが、表情筋はさらに好きです。眉一つとっても、様々な慣用句があります。

眉の動きはコミュニケーションに大変重要で、20万年前から友好的コミュニケーションの手段として、我々のは眉の動きを発達させてきました。と、ネイチャーに書いてあります。また、この論文では、眉毛の動きを止めるボトックス注射にはコミュニケーション能力を下げる可能性がある、とまで示唆されています。

Ricardo Miguel Godinho, et al., “Supraorbital morphology and social dynamics in human evolution.” Nature Ecology & Evolution, doi:10.1038/s41559-018-0528-0, 2018

きっと、この先生の周りにはボトックスを打つのが下手な医者しかいないんだと思います。知らんけど。

ボトックスは打ち方次第。眉毛の動きをほぼ完全に止めることも、動きを少し残すことも可能です。目的とする筋肉に適切な量を打てば良いのです。ボトックス打つ前に「どれどれ、君の筋肉を見せてもらおう。そこに打つね。」と、生きてる方の顔の皮を毎回剥く訳にはいかないでしょうから、解剖を勉強し、シワの形態から皮膚の下の表情筋の走行を想像するのです。そして、適量を打つのです。Just do it!

Hee-JinKim et.al,ClinicalAnatomy of the Face  for Filler and Botulinum Toxin injection P65 ,2016

アジア人と、欧米人では、筋肉のつき方にも差異があります。という話はさらに長くなるので、知りたい先生は勉強してください。

この本お勧めです。

前置き「2」が長くなりましたが、ここから本題です。

私がどこにボトックスをどのくらいの頻度で打っているか、というとこの図の通りです。眉毛の上のポイントをご覧ください。内側はしっかりしょっちゅう打ちますが、外側は、気になった時、たまにしか打ちません。ここ二年くらいはほとんど打ってません。

なんでそうするか?それは、筋肉の動きを残しながら、シワが刻まれるのは防ぎたいです。

では、どうして、そこに打つとそうなるのか?

お勧め本も紹介しましたので、ボトックスを打つ先生は自分で勉強して考えてください。

当院で、ボトックスの施術を希望される方には、表情筋の動きを止めたいか、それとも残したいか、必ず伺って、その方に応じた適切な量と部位にボトックスを打っています。

 

そんなこんなの結果、私自身は、年に3〜4回程度ボトックスを打っています。1回に打つ量は30単位前後のことが多く、基本的に多部位に一気に打っています。ただし、一部位ごとの量は一般的に推奨されている量よりも少ないと思います。なぜなら、筋肉の動きを残しながら、シワが刻まれるのは防ぎたいからです。

というわけで、話は長くなりましたが、ボトックスで顔が動かなくなるのはもう古い。それ、希望されたらできますけどね。プロですから。※すみません、ちょっと調子に乗りました。

少量多部位打ちで、筋肉の動きを残しながら、シワが刻まれるのは防ぐ 打ち方試しませんか。

どこにどう打ったらいいか、ぶっちゃけ、任せられたい。

説明はもちろんします。でもその時は覚悟してください。

「わたし、話長いので」(⬅︎Dr.X風に読んでください)

西田美穂

ご予約はお電話で。

092−717−8640

「ボトックスお試し制度、採算度外視過ぎるから、もう止めたい。」って、先日スタッフに言ったら、全員に却下されました。

「ボトックスの良さを、もっと広めましょうよ」ですって。くーっつ。泣かせてくれるねえ。私、お試し制度だからって、全然手を抜きませんから、結構疲れるんです。すみません、愚痴でした。いつだって、全力投球。

後書きだって、長くなるんです。仕方ありません。

ボトックスへの愛が止まらないんですから。

暴走特急?そう言いましたか?ボトックス特急ですよ。少し似てるでしょ。日本語ってほんと面白いですね。

さよならさよなら。

で、読み返してみて気づいたのですが、肝心の「お任せボトックス」の詳細については、ろくに書いてませんね。

つづく。覚悟してください。続きも長く続きます。多分。