はじめに

当院のヒアルロン酸注入の基本方針は、

少量ずつ、違和感のない範囲で自然に整えること

注入量は最小限にとどめること、です。

本症例は、同じ患者様に対して段階的に施術を行い、その経過をそのままご覧いただける記録です。一度に完成形を目指すのではなく、変化を確認しながら少量ずつ調整していく当院のアプローチをご紹介します。症例写真へのご協力をいただき、誠にありがとうございました。


施術の経過

① 施術前 

② ボトックス単独(プレケアボトックス) まず、口輪筋(口周りの筋肉)の緊張を緩めることを目的にボトックスを施注しました。唇周囲の筋肉が過度に収縮していると、唇が薄く見えたり、口元に縦じわが生じやすくなります。ボトックス単独でも、ふっくらと自然な印象に変化します。

③ ボトックス+ヒアルロン酸 0.3mL ボトックス施注後、ヒアルロン酸を少量(0.3mL)追加しました。この量では、形を大きく変えるというよりも、唇全体にごく自然なボリューム感が加わります。唇はわずかな量の変化でも印象が変わりやすい部位です。

④ ボトックス+ヒアルロン酸 1.0mL 患者様のご希望と経過確認のうえ、ヒアルロン酸を合計1.0mLまで段階的に追加しました。

唇の形だけでなく、顔全体のバランスを見ながらご希望に合わせて整えていきました。本症例では患者様のご希望により③のあとさらにボリュームを加えましたが、②や③の段階のナチュラルな変化でご満足される方も多くいらっしゃいます。仕上がりのゴールはお一人おひとり異なります。


医師より

唇へのヒアルロン酸注入は、わずかな量でも変化を実感しやすい部位です。そのため、満足度の高い部位ですが、注入後まもない時期に「もう少し入れたい」「物足りない」とご要望をいただくことが少なくありません。

ただし、唇の注入直後は腫れが生じるため、仕上がりの判断は2週間ほど待つことをお勧めしています。 直後は「入れすぎた」と感じても腫れが引くと自然に落ち着くことがほとんどで、逆に腫れが引いてから「物足りない」と感じる方もいらっしゃいます。

腫れが完全に落ち着いた状態で、鏡だけでなく写真で客観的に確認することが、適切な量を判断するうえでとても大切です。

また、注入後は患者様ご自身の意識が唇に集中しやすく、顔全体のバランスを俯瞰しにくくなる傾向があります。客観的には十分な状態であっても「足りない」と感じてしまうことがあるのです。

顔の中で唇が過度に目立つと上品さが損なわれ、また大量注入では時間の経過とともに輪郭が乱れるリスクもあります。

当院では、こうした観点から追加注入をお勧めしない場合は、その理由を丁寧にご説明したうえではっきりとお伝えしています。

患者様お一人おひとりの状態とご希望に真摯に向き合いながら、長期的な視点で治療をご提案することを大切にしています。

 


施術概要

  • 施術名:唇のヒアルロン酸注入+ボトックス注射
  • 使用製剤:ボトックスビスタ、ジュビダームビスタボルベラ
  • 費用:132,000円(税込)
    • ※プレケアボトックス 11,000円(税込)含む
    • ※ヒアルロン酸注入 1mL=1本あたり 66,000〜111,000円(税込)
  • 主なリスク・副作用:注入部の痛み・腫れ・凹凸・皮下出血、遅発性アレルギー反応、血行障害など
  • 注意事項
    • 本施術の仕上がり・ダウンタイムには個人差があります
    • すべての方に同様の結果を保証するものではありません
  • 症例写真について:当院スタッフの施術前・施術後写真です
  • ※費用・施術内容は予告なく変更となる場合があります。最新情報はお電話またはクリニックHPにてご確認ください