市川染五郎丈が一人で十役を演じる、「伊達の十役」を観てきました。
これは、鶴屋南北作で、江戸時代に実際におきた伊達家の御家騒動をベースに200年ほど前に作られた作品です。
昭和に入ってから猿翁が復活上演し、それを今回、染五郎丈が初役で演じました。
でも、十役をそれぞれ演じわけるのって、いくらなんでも無理なんじゃないか、なんて思ってましたが、さすが染五郎丈!
花魁からやさぐれ坊主まで、まさに八面、いや十面六臂の活躍で、声と様子を一人一人変え、見事に演じわけていました。
早替り、宙乗りのケレン味に溢れ、また染五郎丈だらけでファンにはタマラナイ4時間でした。それにしても午前の部も演じ、その後この出突っ張りの長丁場で体力は持つのかしら…喉は大丈夫かしら…勝手に心配。