今回はMIRAI BEAUTY Fes 2026 「ボトックス治療のパラダイムシフト」で講演した内容を解説するブログ(全3回)のうち第2回です。
イベントの内容や当日の様子はぜひMIRAI BEATYのインスタをご覧ください。

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前回の記事では、年齢印象や加齢印象には、皮膚のシワやたるみだけでなく、
表情筋の動き方そのもの
が関わっていることをお話ししました。
今回は、当院で行っている
全顔アセスメントに基づくボトックス治療、BTx-Tuning(ボトックスチューニング)
について、もう少し具体的にご紹介します。

ボトックス治療で大切なのは「打つ場所」だけではありません
ボトックス治療では、どこに何単位注入するかが重要です。
しかし、それ以上に大切なのは、治療前の評価です。
同じ「笑顔のシワ」でも、目元や口元の動かし方はそれぞれ違います。
そのため当院では、治療前に以下のような点を確認します。
- 安静時の表情
- 会話中の表情
- 笑顔の作り方
- 眉を上げる動き
- 目を細める動き
- 鼻周りの動き
- 口角の上がり方
- 首の筋肉の関与
- 左右差
- 表情筋の動きが他人に与える印象
- ご本人の希望や生活背景
ボトックスは筋肉を緩める治療であるため、必要のない部位に注入すると、表情が不自然になったり、機能的に困ることがあります。
だからこそ、治療する部位を決めるだけでなく、治療しない部位を見極めることも非常に重要です。
表情筋アセスメントの三要諦
当院では、表情筋の状態を評価する際に、特に次の3つを重視しています。
1. 強張りの検出
まず、無意識に過緊張を起こしやすい表情筋を見つけます。
眉間に無意識の強張りがある方は意外と多いのですが、ここに強張りがあると「機嫌が悪そう」に見えるだけでなく、表情筋は表情を作るために影響を与え合うため、口角を上げて笑うという動作もしづらくなります。このため、笑顔の表情を滑らかに出すためには、まず眉間の強張りを緩めることは必須です。

西田美穗、西田真著 「ボツリヌストキシンによる表情筋調律」p162より抜粋
2. 挙上筋と下制筋のバランス評価
顔の表情は、持ち上げる筋肉と下げる筋肉のバランスで成り立っています。
たとえば口元では、口角を上げる筋肉と、口角を下げる筋肉があります。
加齢や表情クセによって下に引き下げる方向の筋肉が優位になると、口角を上げた笑顔の表情が作りにくくなることがあります。
こうした場合は、引き下げる方向に働く筋肉(口角下制筋や広頚筋)を緩めるようにボトックスを作用させ、相対的に口角を上げる働きをする筋肉の働きを強くすることを狙います。

口角の引き上げと引き下げのバランス、左右差などをボトックスで調整した症例(上段:治療前 下段:治療後)
3. 個別性の把握
ボトックス治療は、誰にでも同じ場所に同じ量を打てばよい治療ではありません。
患者様の主観、過去の治療歴、満足度、表情の好み、職業、対人場面で求められる印象、趣味や活動内容によって、適切な治療設計は変わります。
たとえば、接客業の方にとっては目元の笑顔が大切や、弁護士さんでは、眉間のシワが傾聴を示す表情として必要な場合もあります。
表情には、その方の生活や役割が反映されます。
だからこそ、医学的評価と同時に、その方にとって必要な表情を見極めることが重要です。

適切な治療により、表情の印象を整えることを目指します
全顔アセスメントに基づき、過剰な筋肉の動きを調整すると、表情が軽やかに見えることがあります。
たとえば、
- 眉間の緊張を緩めると、不機嫌そうな印象がやわらぐ
- 口角下制筋の過活動を調整すると、不満げな印象が改善する。
- 鼻周りの過剰な動きを抑え、笑顔の印象を上品に調える。
などです。
ただし、ボトックス治療はすべての方に適しているわけではありません。
筋肉の働きを弱める治療であるため、その方の状態によっては治療を行わない方がよい場合もあります。
当院では、診察時に表情筋の状態を確認し、適応を慎重に判断しています。
症例写真 (詳細は各症例写真の下のリンクをご覧ください)
では、表情の全顔アセスメントに基づく当院のボトックス治療の症例をご覧ください。
症例写真にご協力いただいた患者様に心より感謝申し上げます。

↑本症例について詳しくは こちら

↑本症例について詳しくは こちら

↑本症例について詳しくは こちら

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※ボツリヌストキシン治療の効果には個人差があります。
※診察により適応を判断し、状態によっては治療をおすすめしない場合があります。
※自由診療です。費用は使用単位数・治療範囲により異なります。
※主なリスク・副作用として、内出血、腫れ、痛み、左右差、表情の違和感、眉やまぶたの下がり、口元の動かしにくさ、咀嚼しづらさ、効果が不十分または強く出る可能性などがあります。
次回は「老けて見える表情クセ」について
第3回では、日常生活で起こりやすい
老けを早める表情クセ4選
についてご紹介します。
ご自身では気づきにくい表情のクセを知ることで、日常の表情の使い方や治療の考え方が見えてきます。
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MIRAI BEAUTY Fes 2026 講演内容「ボトックス治療のパラダイムシフト」
第1回 (こちら) 年齢印象や加齢印象を決める「表情」とは?〜ボトックスチューニングの考え方〜
第2回 (こちら) 全顔アセスメントに基づくボトックス治療と症例
第3回 (こちら)老けを早める表情ジワ4選 〜気づきにくい表情クセとボトックスチューニング〜


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