こんにちは。
まず最初に、おことわりから。
本記事は、美容医療とは一切関係ありません。
歌舞伎沼への入口を、全力でお知らせするだけのブログです。
映画「国宝」を見て、歌舞伎を観てみたいけど、何からみたらいいのか分からない、というご質問をいただくことが多いので
今日は、初めての方にもおすすめできる二つの舞台をご紹介します。
まずは、寿初春大歌舞伎(@歌舞伎座)※詳しくはこちら
昼の部:『蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)』
これはもう、「歌舞伎ってこう!」というお手本のような演目です。
派手な衣装、早変わり、そして舞台いっぱいに張り巡らされる飛ぶ蜘蛛の糸!
伝統芸能としての歴史を感じつつも、エンタメとしての完成度が異常に高い作品です。
そして演じるのは尾上右近さん。明るくてパワフルでそれでいて繊細な演技で、きっと舞台を飛び回って観客を魅了することでしょう。
和製スパイダーマン……いえ、スパイダーマンが洋風の蜘蛛絲梓弦なのです。
だって、日本の方がずっと昔からやってますから。
ちなみに、私は4代目市川猿之助さん演じる蜘蛛の精が大好きだったのですが、それはまたの機会に・・・
夜の部:『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』
油まみれ惨殺事件です。
どろどろの油まみれで色男が女を殺します!
こんなのを日本の正月にやっていいのでしょうか!
いいんです!
だって、歌舞伎なんだもん。カブいていいんです。
殺す男は必ず色男が演じるというお決まり。
今回は、松本幸四郎さんと中村隼人さん。
イケメンで悪い役──歌舞伎では「色悪(いろあく)」と呼びます。
松本幸四郎さんの色悪は私の好きな松本幸四郎の中でも大好きすぎる松本幸四郎で、
何が言いたいかと言うと、
最高です。
次にご紹介したいのは
新春浅草歌舞伎(こちら)

こちらは若手俳優の登竜門。
ここを通った役者が、いずれ歌舞伎座で主役を務める――
そう言っても過言ではありません。
歌舞伎の御曹司と、“普通のうちの子”が競演する、リアル「国宝」の世界。
誰が御曹司で誰が普通の子か、気になったら調べてみてください。
それがもう、歌舞伎沼の第一歩です。
演目も明るく、ストーリーがわかりやすいものが多いので、「初めての歌舞伎」にぴったり。
チケットは11月22日発売開始!
チケットWEB松竹(こちら)からご購入いただけます。
歌舞伎を楽しむための心得
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ストーリーや言葉がわからなくても大丈夫。
イヤホンガイドもありますし、ネットであらすじを見ればOK。最初は衣装と音楽と雰囲気だけで十分楽しめます。 -
服装はなんでもいい。
私は気分が上がるので着物で行くことが多いですが、
着物の人なんて1割もいません。
カジュアルでも、観客が怒られることはありません。
安心してください。
着物警察も、歌舞伎警察もいません。少なくとも、私が会ったことはありません。 -
そもそも歌舞伎は大衆文化。
もともと庶民が楽しむ娯楽です。
難しく考えず、「楽しかった!」で大正解。
歌舞伎沼へようこそ!
沼の案内人
勝手に歌舞伎普及委員会
西田美穂 でした。