先日の記事(コチラ)の続きです。
さて、糖質制限とは、今さら説明するまでもありませんが、カロリーを気にせず、食事の糖質を減らす食事方法で、糖尿病や肥満に対しての効果が認められています。
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日本抗加齢医学会雑誌2016年Vol.12 No.2 077(221)より

 

カロリー制限と糖質制限についての比較は2008年に発表された実験があります。この実験では、①低脂肪・カロリー制限食 ②地中海式・カロリー制限食 ③糖質制限・非カロリー制限食 に分けてその効果を検証した結果、③糖質制限食群の方が、①と②のカロリー制限食群に比べて体重減少、脂質改善、HbA1改善の効果が大きかった、という結果が出されており、現在は特にダイエットのための食事方法としては、カロリー制限よりも糖質制限の方にやや軍配が上がっているようではあります。また、糖質制限は、体の酸化ストレスを軽減するうえでも有効と言われています。

 

ただ、ここでも重要なのは、そのやり方で、先の比較実験では、糖質制限グループで脱落者が多かった(続かなかった)というデータもあります。つまり、結果が出ているのにも関わらず、それを続けられなかったということは、その制限に何らかの問題を感じたからでしょう。

 

結局のところ、健康長寿を目指すには、続けられないと意味がないし、制限しても苦痛なら続かないし、食事は習慣ですから、ほどほどに糖質を中心としたカロリーを制限して、楽しく食事をする、ということが一番重要なのではないでしょうか。

 

Happy  people live longer!

この概念は、抗加齢医学の世界の中で、知らぬものはありません。

ちゃんと、エビデンス(科学的根拠)もあるんですよ。

それについては、また後日。

 

見寺絢子クリニック
西田美穂 

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